「焦りは禁物」
とよく言うが、焦っているときは決して集中できていない。
何かに焦っていると、「どうしよう」と心が混乱しているので、正確な判断ができないのだ。
例えば、予定があったにもかかわらず家を出るのが遅くなってしまい、電車に間に合うかどうか微妙になってしまった。
慌てて支度をして家を出て、箸って駅に向かう。
この時点で正確な判断は難しくなっている。
いつも使っている最寄りの駅ならいいのだが、遠方に行くために大きなターミナル駅に行ってしまうと大変だ。
使い慣れていないので、乗るべき電車のあるホームを間違えてしまうことになることもある。
前の日から用意しておけば、大きなターミナル駅であったとしてもどのホームから電車に乗るか把握しているので、行くことだけに集中できる。
そう。
何かに集中するためには、集中するための準備が必要だ。
例えば、文章を書かなければならないのに、ノートや筆記用具がなければ文章を書けないだろう。
パソコンを使う場合でも、パソコンを立ち上げるだけでなく、文書作成のソフトを開かないと文章は書けない。
準備をしっかりしておくからこそ、やるべきことに集中できるのだ。
とはいえ、いつも集中できるわけではない。
学校の授業時間が50分程度、大学でも90分程度にしているのは、人間の集中力には限界の時間があるからだ。
およそ60分前後と言われている。
どんなに調子が良くても、90分程度集中したら休息が必要だ。
調子がいいと「まだまだやれる」と思わず続けてしまうもの。
オーバーワークすると、終わった瞬間に格段に効率が落ちてしまうことになる。
だから、「解放」が必要になる。
集中すべきことをある程度やったら、休む。
すぐに休める環境にないなら、その場から離れて歩いて回るのもいいだろう。
何も考えず歩くことは一種の「禅」であるという話しもある。
考えながら歩いていても、そのうち考えることがなくなり、周囲の景色をただ見、自分の呼吸が聞こえてくる。
集中したら解放し、自分を取り戻すのだ。
