私が、郵便局に9年間程在籍をしていました。
パワハラが常態化している組織でしたが、特に私にとっては「天敵」といえる上司がいました。
その上司は課長代理として私の職場に赴任してきたのですが、3年程の在籍の間に、何人もの職員を退職に追い込むという、組織にとっては「ありがたい」上司でした。
その上司が赴任してきた頃の話です。
当時、私は父母共にリタイアをして年金生活を送っていました。
実際にも私の収入が一番多く、父は障害者であったために母を被扶養者として職場に申請をしていました。
郵便局は福利厚生は良かったので扶養手当の支給もありました。
また、当時は父の仕事の関係もあり父母と共に東京23区内のマンションに居住をしていましたが、父の退職により家賃も高く、父が障害も持っていたこともあり、別の上司に相談をして総務課経由で東京郵政局の担当部署と掛け合ってもらい、現在住んでいる場所の近くにある世帯用の公務員宿舎に周辺相場より安い家賃で入居していました。
確証はないのですが、課長代理は赴任後にどこの職場でも上司が異動先の職場では部下を把握するために、職員情報を総務課から取り寄せて職員の情報を把握していたようで、どこの職場でもしばしばあることであると思います。
そしてある日、とあることで課長代理に呼ばれたのですが、対話の中で「お前、お父さんが障害で公務員宿舎に入居していてお母さんを被扶養者にしてるようじゃ、とても辞めることなんかできないよな」と言われました。
私はその時に背筋が凍り、「このままここにいると社畜のように扱われて、現在いじめられている先輩のような将来が待っているかも」という思いを強くもち、若いうちに何か対策をしないとと感じました。
そこで、幼少期より抱いていた独立開業の夢に向けて、社会保険労務士の国家資格の勉強を始める決心をしました。
ちなみに、その課長代理は当時のトップであった保険課長がとても優秀な方であったため、課長が赴任後次の期に異動をさせたのですが、その課長が異動後にブロックのトップに裏で掛け合ったらしく、一般的には同じ部署に再赴任することは稀なのですが、1年6か月程度で部長として出世して戻ってきました。
